私が台湾人の素敵な(?)旦那様の元へ嫁いで早4年になりましたが、私の周りでは「台湾でウェディングしたい」という<日本人+日本人>、<日本人+台湾人>のカップル達が増えてきた気がします。
台湾で結婚式って憧れるけど、どんなのかなぁ?
台湾の挙式スタイルも多様化してきているとはいえ日本との違いもまだまだ残っています(それがまた面白いですが…)ので海外での結婚式はとても不安ですよね。
興味はあるけど詳しく教えてくれる人がいないから台湾での挙式をあきらめようか…なんて言ってたらもったいないです!
文化の違いから初めは戸惑うかもしれませんが、海外ウェディングは新婚旅行も兼ねられますしゲストの方々も普段と違った趣に喜ばれること間違いなしですよ。
そこで今回の記事では、台湾の結婚式をするときに気を付けるポイントについてと結婚式の流れについて、さらに、台湾の結婚式でのしきたりについても私が結婚式をしたときの体験談と共に詳しくお話ししていきます。
台湾の結婚式!挙げるときに気を付けるポイントはコレ!
ここでは実際に台湾で結婚式を挙げた私が日本の結婚式との違いにとても驚いたポイントをあげますので、このあたりに気をつけてもらえれば台湾の結婚式の60%は攻略できるはずです!
と言っても各家庭によって差がありますのでお相手の方に相談しつつ、気負わずに楽しみながら結婚式の準備をしましょう。
日本でいう結婚式は台湾は存在しない?!
日本の結婚式というと<神前式もしくは人前式+披露宴>が一般的ですよね?
台湾ではここ最近教会で愛を誓うカップルも増えてきましたが、伝統的なものは仏前式に近い儀式が行われていました。
それも現代の都市部ではすっかり簡略化されて、迎娶(インチュィ)(披露宴の当日に花嫁の家へ迎えに行く儀式)+披露宴が多数になりました。
なので「台湾で神前式がやりたい!」というカップルは教会の数が限られているのでご注意ください。
※以下、便宜上<台湾の披露宴=結婚式>で統一します。
日本の結婚式=神前式(人前式)+披露宴
台湾の結婚式=迎娶(インチュィ)+披露宴
台湾では結婚式を2回する
最近では1回で済ませるカップルも増えてきましたが、新婦側の披露宴、新郎側の披露宴(費用は各々負担)の2回行うのが習わしだったようです。
私たちは諸々の関係で1回で済ませました。(←めんどくさかっただけ)
どうするかはお相手のご家族と良く話合って決められる事をおすすめします。
台湾は全てがゆるふわ~
段取り好きな日本人とは対照的にゆるふわの台湾人、とても上手に「今を生きて」います。
普段はそれが心地良いのですが、計画的に進行したい時ってありますよね?
一生の記念になる結婚式はなおさらです。
おそらくほとんどの日台カップルが経験していると思いますが、私たちの結婚式でも旦那様がゆるふわ君になったエピソードをお話しします。
招待客や写真撮りの打合せなどで、こちらが心配になって「まだ決めなくていいの?」と何度も確認をするのですけど「まだ大丈夫じゃないかな〜?」。
試しにギリギリまで見守っていた事がありますが、ある日突然「今から会場を決めに行くから~」と言い出します。
「えっ!今から?」
「そう、パパママも今向かってるって」
「今日は納期ギリギリのお仕事を仕上げたかったのに」
「じゃあ、別の日にする?パパママに連絡しようか?」
(えっ?でもパパママは既に出発しているよね?! ↑何を言ってるのか理解できてません 笑)
「行きます、行きます!!」
(両親の意向ならばすぐに従うゆるふわ君 笑)
やっかいなことに結婚式以外でもゆるふわ君はたびたび登場します。
おそらく生きている時間軸が違うので理解してもらうのは時間がかかるかもしれませんが、何度も何度も催促すればこちらの想いが伝わって重い腰を上げてくれますよ!
それでも動いてくれない時は”泣いたフリ”が効果テキメンです!
優しい台湾男性は女性の涙に弱いのでしばらくの間お姫様扱いをしてくれます。(有効期限アリ)
占い師>親>新郎新婦 の方程式がある
中華系の国って信心深い方が多いです。
昔々、中国の王様は占いで全てを決めていました。
『今日は日取りが悪いので外出してはいけません』と占い師が言えば約束があってもキャンセルします。
そして約束相手もそれで納得します。
「納得しちゃうの?! そして21世紀の現代もそのノリが続いているの?!」って、ここまで極端ではないですが中国の影響が色濃い台湾では、慶事、弔事、出産、姓名等々のイベントには必ず占い師の影が見え隠れします(笑)
占い師「結婚式はこの日にしたほうがいい」
両親「占い師がそう言うなら絶対この日にする」
新郎新婦「パパママがそう言うならこの日にしようか」
この流れが容易に想像できます。
台湾のご家庭によりますが、占い師ではなく旧暦のカレンダーから良い日取りを決める人もいます。(また、いつでもいいよ〜と言ってくれるご家庭ももちろんあります。)
台湾人にとってかなり重要なポイントなので結婚相手に事前に確認した方が良さそうですが、こちらも日本からのゲストをお迎えしたい旨を伝えると配慮してくれると思いますよ。
台湾の結婚式の流れは?私の体験談も!
「台湾の結婚式は日本に比べたら簡単そうだね」なんておっしゃる方もいます。
たしかに台湾の郊外の結婚式はとてもフランクですよね。
自宅の軒先でテーブルを出して料理やお酒を振る舞うパターンとか(←旦那様の同級生がこれだった)ありますもんね。
でもね、やっぱり台北は違うんですよ! 国際化されたお金持ちたちがたくさん住んでいるんですよ!
そんな台北の道端でドンチャン騒ぎしたら逆に「日本の結婚式のスタイルは変わってるな〜」なんて珍しがられちゃいます。(おおらかな台湾人は受け入れてくれそうですが
笑)
なので、ここでは一般的な台北のウェディングの流れをご紹介します。
1、両家で日取りを決めます
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2、結納をします
最近は省略されることが多いです。
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3、会場を予約します
人気のホテルは半年先まで予約が埋まっています。
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4、前撮りをします
同時にアルバム、招待状、ミニカード、式当日の受付のパネル 等を依頼します。
制作時間約2〜3ヶ月ほどです。
式当日のドレス・ヘアメイクさん・カメラマンさんも同時に依頼する事が多いです。
前撮りのことはこちらの記事をご参照ください。
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5、招待客に出欠の確認をします
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6、出席の招待客に招待状を送ります
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7、生バンドを手配します
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8、プロフィールムービーやゲームを用意します
無くても問題ありません。
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9、ミニギフトや引き出物を用意します
台湾の結婚式では、ミニギフトや引き出物は新婦が分担します。
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10、日本からのゲストの宿泊・飛行機等を必要に応じて手配します
だいたいこのような感じですが細かいことを言えば、指輪の用意や伴女・伴男(ブライズメイド・アッシャー)の依頼もあります。
やることは日本とほとんど変わらないうえに、台湾はウェディングプランナーさんが居ないので少しだけ大変かもしれません…
台湾の結婚式にしきたりはあるの?
昔からのしきたりは日本でも台湾でも同じように歳月とともに徐々に薄れてきていますが、やはり各家庭によって受け継がれているところもあります。
特に家柄だったり地域に寄るところが大きいので、一度お相手に確認してみると良いですね。
結納
上でもお話した結納ですが、結納金は男性の家から女性の家へ贈ります。
金額は数十万円~数百万円の縁起の良い数字になるように両家の話し合いによって決めます。
これは友人(新郎)のお話しですが、新婦側の家族に66万元(約240万円)要求されたらしく、結納が省略されつつある中でかなりの高額であったためショックを受けていました。(ちなみに台湾人の平均年収は日本の半額で、友人は一般的なサラリーマンです。)
それからご両家の関係は気まずくなってしまったらしいですが、そうならないために仲人的な役割の<媒人(メイジェン)>を立てることもあるそうです。
時期
一番人気なのはやはり6月(ジューンブライド)で、その次に人気なのが降水確率が低い秋です。
また、台湾には「お嫁さんをもらって新年を迎えると良い年が過ごせる(幸せになる)」という言い伝えがあり、旧暦の年末には結婚するカップルが増えるようです。
反対に、夏のお盆の季節にはお祝いごとは避けるのが通例です。
旦那さん曰く、台湾は暑いからじゃない〜?とのことですが、本当はあの世から鬼が来ていたずらをする時期(鬼月)だからだそうです。
今回のまとめ
今回は、台湾の結婚式をするときに気を付けるポイントについてと結婚式の流れについて、さらに、台湾の結婚式でのしきたりについても私が結婚式をしたときの体験談と共に詳しくお話ししてきました。
文化の違いから初めは戸惑うかもしれませんが、海外ウェディングは新婚旅行も兼ねられますしゲストの方々も普段と違った趣に喜ばれること間違いなしですよ。