憧れの海外ウェディングの最も気になるのが「費用がいくらかかるか?」ですよね。
一生に一度の事ですし結婚式と新婚旅行を兼ねるという考えなら少々費用が嵩んでも目を潰れますが、それでも予算内でおさまるのかとても心配ですよね。
そこで今回の記事では、台湾の結婚式をするときにかかる費用と費用が嵩む引き出物について、さらに結婚式にまつわる招待状やご祝儀袋についても私が結婚式をしたときの体験談と共に詳しくお話ししていきます。
台湾の結婚式の費用は?
ここでは一般的な披露宴の相場とそれについての新郎新婦の負担比率、日本人ゲストの参考費用をお話します。
披露宴の費用
結婚式の費用の大部分を占めるといえば披露宴ですよね。
写真撮影等の予算も気になりますが、こちらで詳しくお話しているので参考にしてください。
披露宴会場はゲスト1人当たり1000~2000元(約4400~7400円)の間が一般的ですが下記のポイントによって価格差があります。(富裕層は3000元クラスの場合もあります)
- 地域(台北以外は比較的リーズナブル)
- レストランやホテルのランク
- 食事内容
招待客は100人~500人(富裕層は1000人規模になる場合もあるそうです)と日本と比べてかなり多いです。
ご祝儀は余り親しくない関係でも1600元(欠席者からも1200元)からが相場です。(ページの一番下に詳細があります)
ということは、100人を招待すれば最低でも1600元×100人=160,000元(約590,000円)のご祝儀は見込めるってこと?
ところが極端な例ですが、1人1600元の相場の友人が家族3人で来て合計1600元しか渡さないこともあるのですよ。
ご祝儀は参列者の意識によって少額になるケースもあります。
余りにも少額の場合は裏で「あの人はケチだ」なんて言われることも多々ありますが、参列者にとって同伴者が多ければ多いほどお得なイメージです。
人によっては夫婦二人なら3,200元(家族三人の場合は変わらず3,200元)渡すという人もいます。
このあたり、台湾はバラバラなので予想しにくいですが、友人・家族同伴で参列するケースが多いので余裕を持って見積もると良いでしょう。
少し余談ですが、同伴者といえば、私は<主賓とゲストの関係が遠すぎる>ことにとても驚きました。
当日の結婚式の流れで新郎新婦でゲストの円卓を順番に挨拶に伺うのですが、やはり印象に残った方は後で旦那さんに「あの方はどなた?」って聞きますよね?
そうすると「初めて会った」と。
じゃあ義両親のお友達かな?と聞いても「知らないなぁ」と。
追求していくと”パパママのお友達のお友達”だったようで、それも一人や二人ではありません。
このように”主賓と全く面識が無い人たちも参列”その他にも”当日飛び込み”と”時間に遅れる”が台湾結婚式ゲストあるあるトップ3ですので、そのあたりも良く観察してみると面白いですよ。
当日飛び込みのゲストのために1~2卓(10~20席)程用意しておくと安心です。
費用の負担
台湾では新婦の披露宴と新郎の披露宴の2回執り行われるとお話ししましたが、費用については新郎の披露宴の場合は新郎側が、新婦側の披露宴の場合は新婦側がそれぞれが負担します。
また、新婦の披露宴と新郎の披露宴を合同で行う(いわゆる通常の披露宴)では招待客数に比例してそれぞれが負担します。
例えば10人×20卓のうち15卓が新郎の招待客、5卓が新婦の招待客の場合、3/4を新郎1/4を新婦が負担します。
台湾では披露宴や宴会の際の円卓は必ず10人単位で考えるのが基本となります。
日本人招待客の費用
こちらはとても難しく、今後の関係性にも影響しますので私もかなり悩みました。
私の周りでは両親や家族の分は今までお世話になった感謝の気持ちとして新郎新婦が負担するケースが多かったのですが、友人たちの分まで全額負担となると大きな負荷になりかねません。
旅費の一例として、東京から台北まで2泊3日のスケジュールでの費用を算出してみます。
- 飛行機代:LCCで往復30,000~60,000円
- ホテル代:一泊5,000円~10,000円(台北市内)
- 合計:1人40,000~80,000円
10人の招待客だけでも400,000~800,000円の費用負担になります。
タイミングによってはLCC等の個人旅行より旅行会社のツアーの方が安い場合もありますので必ず比較しましょう!
ここで、海外挙式を挙げた友人たちの話を聞くと以下のパターンが見えてきました。
- ゲストが全額負担の代わりにご祝儀を辞退
- 費用の半額を折半
- ホテル代のみ、または飛行機代のみ負担
- 新郎新婦が全額負担
- 海外挙式は身内だけ参列、結婚披露パーティを国内で催す
各々の事情があるので正解はないのですが、私の場合は⑤番でした。
逆の立場で、私はかつて招待される側として「ヨーロッパで挙式するから参列してくれない?」とお誘いを頂いたのですが、こちらから「旅費はどうなるの?」などと突っ込んだことを聞けず、泣く泣く辞退させていただいた経験があります。
もしこの時に費用負担の相談をされていたら喜んで参列していたかもしれませんので、気持ちよく祝福してもらうためにゲストによく相談してみることをオススメします。
また、台湾は近いとはいえ2~3日のまとまった休みが必要になるので、出来るだけ早い段階で招待客に打診をするとゲストも参列しやすいはずです!
台湾の結婚式場選びのポイントはこの3つ!
まずはじめに、参考として台湾で現地のカップルに人気の会場をご紹介します。
台湾人に人気の結婚式場3件
彭園婚宴會館 新板館
こちらは台北市のお隣の新北市にありますが台北駅から約20分とアクセスが良いのと、コスパの良いプラン、今流行りの西洋スタイルの挙式で人気になっています。
青青風車莊園
こちらは、桃園空港がある桃園市(台北市の隣)にあるので少しアクセスが悪いですが、日本人にも人気のガーデンウェディングができるので流行に敏感な台北カップルに注目されています。
格萊天漾大飯店
こちらは観光地として有名な龍安寺の近くににあるのでアクセスも抜群な上に素晴らしい眺望が自慢の会場となっていますが、その分お値段も高めの設定となっていて特に富裕層に人気があります。
台湾には他にもたくさんのホテルやレストランがあるので目移りしてしまうと思います。
もちろん、日本の結婚式場を選ぶ時と同じように<雰囲気><綺麗さ><予算>等の条件を元に選んでOKですが、日本人の方が台湾で結婚式を執り行うとき、今からご提案する3つのポイントを加えると絞りやすくなるかと思います。
宿泊施設があるか
不慣れな土地、しかも言葉が通じない外国ですと移動だけでも大変です。
空港から到着してすぐに荷物を置いたり着替ができることは新婦にとってもゲストにとって大変快適で余裕を持って式当日を迎えることが出来るので、ホテル併設の披露宴会場を選択するのもオススメです。
日本語対応のスタッフが居るか
台湾では基本的に高砂は無く、新郎新婦は家族と一緒の円卓に座るので家族への最低限のフォローは出来るかと思いますが他の招待客までとなると難しくなってきます。
なので会場に日本語ができるスタッフが居てくれれば安心して披露宴を楽しむことができます。
もし気に入った式場に日本語対応できるスタッフがいない場合でも通訳を雇うという選択肢もありますので検討してみてください。
観光地にアクセスしやすいか
台北市内といってもなかなか広いので、ゲストに観光を楽しんでもらうためには主要な駅の周辺だとアクセスしやすいです。
気に入った披露宴会場がアクセスの悪い場所の場合でも、マイクロバスをチャーターして一緒に移動するという手段もありますので安心してください。
台湾の結婚式での引き出物は?喜ばれるモノはこの3つ!
台湾人は食べることが好きなのでお菓子を引き出物にすることが一般的です。
引き出物が無い結婚式も多いのでそこまで気にする必要はないかもしれませんが、用意する場合は下記の3つを参考にすると良いでしょう。
クッキー、キャンディのミニギフト
クッキーやキャンディを2~3個小分けの袋に可愛くラッピングをしてお渡しする場合も多いです。
この時自分たちでデザインしたステッカー(日本語が書いてあればなお良し)を貼っても喜ばれるでしょう。
喜餅
喜餅(シービン)と呼ばれる焼き菓子です。
種類は様々でクッキーやチョコレートの詰め合わせから中にはおなじみ月餅も登場します。
台湾では喜餅の人気ランキング特集もあるので、話題のお店のクッキーなど喜んでもらえます。(チョコレートは溶ける可能性大なので私は避けました)
日本のお菓子
ここは折角日本人の挙式と言うことで、日本のメーカーのお菓子はいかがでしょう?
台湾人は日本の物が大好きなので日本のメーカーのクッキー詰め合わせなど、ゲストはきっと喜んでくれますよ!
台湾の結婚式 招待状は?どんな感じで書いて送るの?
中華系では赤はおめでたい色とされ、結婚式の招待状は基本的に真っ赤なカードが使用され、結婚式が続くとご祝儀貧乏になることから爆弾に例えられ「紅色炸彈(ホンスージャーダン)」(赤い爆弾)なんて呼ばれています。
書いてある内容はだいたい日本と似ていますが、披露宴日時が太陽暦と太陰暦の二つ記載があるところがいかにも台湾って感じがして興味深いです!
記載の内容
- 披露宴の日時
- 会場名及び住所
- 新郎新婦の名前
- 両家の親の名前
台湾の結婚式で紅包って?どんなもの?
紅包とは台湾での慶事の際にお金を包む赤い封筒のことで、文房具屋さんや書店、コンビニにも置いてあります。
結婚式では主賓とゲストの関係性によっての下記の金額を包み、下記の言葉を表面に書いてご祝儀として渡しますが、例え話として1,200のご祝儀を渡したら「あの子は親友だと思っていたのに!」とお互いの思い違いが露呈しその後の関係性に影響する、と現地の台湾人が教えてくれました。
- 600元—最低金額です。受取る側は良い印象は持たないでしょう。
- 1200元—会社の同僚、欠席する場合の金額です。
- 1600元—一緒にご飯を食べるくらいの仲の場合です。
- 2000/2600元—悩み事を共有する仲の場合です。
- 3600元—兄弟、姉妹の様に仲が良い場合です。
- 6000元—実の兄弟姉妹は6000元以上の金額が良いです。
※4(死)や奇数(不安定)は結婚式では縁起の悪い数字なので使わないようにしましょう。
また、紅包を渡すときには演技の良い言葉を添えるのが一般的なので下記を参考に封筒の表面にかいてみてくださいね。
- 百年好合:末永く仲良くね
- 佳偶天成:神様が作った理想の二人
- 縁定三生:あなたたちの縁は前世、現世、来世に渡っているよ
- 情牽一生:二人の愛情は一生涯続きます
- 永結同心:永遠に結ばれた心と心
今回のまとめ
そこで今回の記事では、台湾の結婚式をするときにかかる費用と費用が嵩む引き出物について、さらに結婚式にまつわる招待状やご祝儀袋についても私が結婚式をしたときの体験談と共に詳しくお話ししてきました。
台湾の風習や文化に倣って結婚式をあげるのも楽しいですが、最近のスタイルは多様化してきているため敢えて日本の結婚式の要素を取り入れるのも面白いかもしれません。
その場合は相手のご両親や旦那さんとよく話し合ってからの方がより思い出に残るウエディングにるはずです。
※為替や旅費等全て2018年現在の相場で表記しています。