日本と台湾は物理的な距離がとても近いですが、風習について驚くことはまだまだたくさんあります。
勘違いから失礼な事をしてしまったらどうしよう…
外国人だからと大目にみてくれますからそこまで慎重にならなくても大丈夫ですよ。
ですが事前に調べるなど、出来る対策はしておいたほうが良いですね。
特に結婚式などは特別な儀式なので、相手の文化に敬意を払ってお互い気持ちよく晴れの日を迎えたいところ。
そこで今回は台湾の結婚式に参列する親や親族の服装について、また子供の服装やドレスコードについても詳しくお話ししていきますので是非ご参考にしてみてください。
台湾の結婚式 親の服装は? どんな感じがいい?
台湾の結婚式は日本と比べるとカジュアルだと言いますが、親の服装はそれなりにキチンとしています。
ごくたまに新婦さんより派手なお母様を見かけることもあります…。(真っ赤なレースのセクシードレスなど)
台湾の女性は年齢に関係なくミニスカートを履いたりしておしゃれを楽しむ傾向があるのでそんなに驚きはしないですが「新婦さんの心境はいかに?」と心配になる時もあります。
お母様たちは普通はワンピースやツーピースのスーツなどです。
そしてお父様達たちはスーツ着用しますが、ほとんど上着を脱いでいるのでそんなに気負わなくても大丈夫です。
兄弟姉妹達はスーツ、フォーマルなワンピースですが、まれに<留袖>で出席される方もいます。(台湾人側からリクエストをされる場合もあるようです。)
この場合、とても目立ちますので気恥ずかしいと思いますが、台湾の方々はとても喜んでくれますよ。
台湾の結婚式の服装 親族は?
親族はほぼ一般のゲストと同じ扱いなので家族の方々と同じようにフォーマルである必要はありませんが、次項にご説明するように披露宴会場のランクを判断基準にされれば間違いないでしょう。
台湾の結婚式ではドレスコードはある?
地域やホテル、レストランの格式によってボーダーラインが違います。
田舎の方は結婚式自体が体育館を貸し切って、とか自宅の軒先で料理やお酒を振る舞うのでラフな服装(ランニングシャツとサンダルで参列という噂も)でも良いのですが、台北市内や都市部の結婚式ではさすがに無理があります。
それでも日本よりはカジュアルで、台北市内の披露宴でも男性はジーパンにシャツ、女性はカジュアルなワンピースでも問題ありません。
5つ星の様な高級なホテルやレストランでの挙式は一般の参列者であっても男性はスーツ着用、女性もフォーマルなワンピースですが、女性の髪型はナチュラルなままでヘアセットをしている人は多くは見ません。
台湾の結婚式での子供の服装は?気をつけるポイントは何?
子供に対して、とってもとっても甘い台湾の人たちはどんなに遠縁の子供がフリフリドレスで目立っていようが誰一人として怪訝そうにする人は居ないどころか、目を細めて「好可愛~(かわいい~)」を連呼することでしょう。
また、仮に子供が披露宴の最中に会場を走り回っていても腹を立てる人も居ません。
そのくらい子供たちに対して寛容なので子供には着たい服を着てもらって大丈夫です。
台湾の結婚式 服装でタブーなことはある?
白いワンピースも日本同様に<花嫁衣裳と被る>という理由で避けられることが多いです。
男性のゲストの場合<白のネクタイ>だけは必ず避けてください。
台湾では<赤色は慶事><白色は弔事>の色となっていますのでいずれにしろ白色は避けたほうが無難ですね。
少し話はそれますが、結婚式とお葬式にまつわる台湾の面白い風習があるんです。
えっ?! 結婚式とお葬式なんて対象的だけど…。
世界各地にも見られ、日本でも東北の一部で行われていたという死者との結婚<冥婚>は知っている?
若くして亡くなった息子や娘のために親が結婚式を執り行ってあげるというものですが、やり方としては紅包(赤い封筒)にお金と遺族の髪などを入れ赤い糸をくくりつけ道端に置き物陰で誰かが紅包を拾うのを待つというものです。
通りすがりの人が拾ったらすかさずその人に事情を話し遺族と結婚をしてくれるようお願いします。
その後、承諾をもらって晴れて結婚式(披露宴はしない)の運びとなりますが、もちろん形式だけで戸籍には記録になりません。
ウィキペディアによると台湾の冥婚は「結婚を強要する」と書いてありましたが、旦那さんはそれを見て「強要って…」と苦笑いしていました。
強要されることはなく、あくまで<お願い>だそうですが、いずれにしろ道端に落ちている紅包は気軽に拾わない方が良さそうですね。
今回のまとめ
今回は、台湾の結婚式に参列する親や親族の服装について、子供の服装やドレスコードについても詳しくお話ししてきました。
日本と台湾は距離がとても近いですが、風習について驚くことはまだまだ多く残っています。
日本と比べて個性豊かな台湾の披露宴では、このような文化の違いを探しながら参加するのもとても楽しいですよ!